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スミス&ウェッソンM759スーパーマスター、MGCの固定スライドガスガンです。スライドは動きません。 MGC製ですから古いです、絶版品です。なんて書き方をするとM645と全く同じ文になってしまいます。 わざわざこんな妙なモデルを製品化したのはすごいですね。なかなか人を選びそうです。まぁ、パフォーマンスセンターのものほど変ではないですが。 この個体はガス漏れしているので撃てません。

実銃の話、・・・少し調べてみると、これはMGCのオリジナルの架空銃らしいです。リアサイトやセフティレバーがこんな形をしているので、M59の競技用のカスタムといったところでしょうか。 では実銃の話終わり。

それでは前から。 マズルはプラスチックと丸わかりで、安っぽく見える

黒いスライドの側面はプラスチックそのままの艶が残っている。上側とスライド先端の下側は艶消し黒になっているので、意図的に艶消し黒にせず光沢を残したのかも?しれない。何にせよ格好よくはない。

トリガー等は10年ほど前のアカデミー製品を思い出すようなメッキが施されている。このメッキのせいで、M645と違ってギラギラした印象を受ける。

特異なセフティレバーは安全状態にしても赤点が隠れない。 フレームは使い回しではないのか、と最初jは思ったが、ちゃんとMODEL759の刻印がある。ヘアラインはM645よりも顕著になっている。 S&Wオートでスパーハンマーは珍しい。と思ったらPC356はスパーハンマーだった…が、PC356も一般的ではないレースガンなので気にしなくてよいはず。SW1911もスパーではなくスケルトンハンマーになっている。
…少し調べてみると、645よりも759が先に製品化されたらしい。

右側のグリップ上にASGKの刻印。すごいのがフレーム右側のトリガーの上、小さいながらS&Wのロゴが彫られている。小さいのにきれいな形をしている。

スライド右側にはSuper Masterの刻印、こんな刻印があるなら尚更スライドの仕上げはプラスチックの光沢にはしてほしくなかったと思う

ボーマーサイトのようなリアサイト、上下左右の調節ができるようになっている。 赤矢印のネジを回すと左右調整ができる、サイトはスプリングで右に寄るようになっている

レースガンらしい形のマガジンハウジング。 マガジンは家電製品でありそうな銀色をしており、プラスチック製のマガジンバンパーが付いている
ガス漏れで撃てないので実射の話は無しです。
では総評。レースガンにはあまり興味がないので、おかしな形をしていると最初に思いました。プラスチックの光沢のスライド側面や、フレームと色の違う銀色のメッキの金属部品など、廉価版か?と思ったところもありましたね。などなど、見た目の印象はあまりよくなかったです。
ですが実際触ってみると、ケチったのではなくこだわりがあったように思えてきました。スライドの上と下が艶消しですから、側面の光沢は金属光沢を再現したかった等の、何か意図があってのことでしょう(だと思いたい)。スライド右側のSuper Masterの字の刻印や、フレーム右側のS&Wのロゴなど、手が込んでいるところもあります。安っぽいガンだなんて言ってはいけなさそうですね、リアサイトもあんなのが付いてますし。 同じところに帰ってきますが、黒い部分がいかにもプラスチックっぽいのが残念なところです。M645が全体銀色だったせいか、黒い部分がいちいちダメなところに見えてしまいますね。M645より759を先に見ていればこんなに気にならなかったかもしれませんが。 そんなこんなで高いのか安いのか中途半端な印象となってしまいましたが…現在はあまり作られないS&Wオートの、わざわざレースガン仕様になったものが製品化されていたことはありがたいですね。
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