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―スイスの名門のお嬢様小銃―

スイスの名門、シグ社製のSG550、スイスの中立を守る小銃です。東京マルイ製の電動ガン、既に絶版してます。これも中古で手に入れました、そのためリアサイトがありません。 最近のものではないので、外装はプラスチック。電気式3点バーストを売りとする電動ガンですが、そのバースト機構が壊れやすいとの評判でした。そのため扱いが難しく、ご機嫌を取らなければならないようです^^;
SG550というと、「しぐ」の名で漫画・アニメの「うぽって!!」登場銃として有名でしょうね。元々は興味なかったがうぽって!!でこの銃を気に入った、という方はけっこういらっしゃるのではないでしょうか?私はそのクチです(笑) マルイ製以外にSG550はG&G製があります、フルメタルがいい、新品がいい、新しいものがいい、という方はG&Gのがいいでしょう。
うぽって!!の漫画を読んだときくらいから、コレクションに加えようかなどと考えましたが、他に欲しいガンが多いのでやめることにしました。これは知人の依頼のために手に入れた物です、なので手荒なレビューはできません(笑)欲しいと思ったことのあるガンなので、触れる機会があってよかったです^^

実銃は、スイスの高精度な傑作突撃銃です。遠距離での命中精度に優れ、また耐久性も高いようです。…あー、うぽって!!でいろいろと解説されているので、書かなくても皆知ってるでしょう?と思うのでこれ以上書く気にならないのですが^^; とりあえず特徴を書いておきます、反動が軽い、マイナス40度でも撃てる(40であってますよね)、スイスでは遠射に優れる5.6mmGP90弾を使用する、一挺30万円する、こんなところですね。また、スイスでは兵役に行って訓練を終えた人はこの銃を支給され、有事に備えて自宅保管します。弾はもらえないみたいですが。

では各部を見ていきます。まずフロント、の先端。バレルの上にはライフルグレネード発射時に空砲を撃つためのガスレギュレータが、下には着剣ラグがあります。フラッシュハイダーには穴が5つ。

フロントサイト。通常のサイトの後ろに、可倒式のナイトサイトがあります。前のオーナーによって白く塗られています。夜光塗料を塗れば夜に使えるでしょうね。 フロントサイトの左下にはスリングスイベルがあります
 ハンドガードから前。…長っ。バイポッドが標準装備、強めのスプリングでしっかりと止まっているので、勝手に開いたりはしない
 バイポッドは画像左の位置で止まる。さらに引っ張ると前へ行きます バイポッドを両方開くと、抵抗なく左右に動かせる。こんなにぷらぷら動くと、「ニール、後ろだ!!」と言いたくなります。あれはHK91でしたけど

ハンドガードにはバッテリーが収まる。 右下の黄の円の穴からピン(右上の水色の円)を抜き取り、ハンドガード下側を後ろにスライドさせると、ハンドガード上側が外れる。ハンドガード上側のバッテリーが収まる部分(側面に穴が5つ空いてるところ)の内側には、薄い鉄板が貼ってある。AKバッテリーを使用する。…でも持ってない。

画像左、バーストユニット。十字型の棒を回すと、2〜7発まででバースト使用時の発射の回数を変更できる。…しかし発射はきっちりその通りの数とはいかない、らしい。 画像右、ハンドガード下側を外すと配線が出てくる、ここを組み替えるとバーストユニットを通さずバッテリーとメカボックスを繋げる、らしい。
 レシーバー左側。弾倉の脱着はAKやG3と同じ、前をひっかけて後ろのレバーで止める。弾倉キャッチの上にあるのはボルトキャッチ、電動ガンなのでモールドです。 セレクターの上にある丸い物、ぽろっと外れます。そのせいで他の画像ではこの部品は写っていません、ごめんなさい。で、この丸い物、SG550はフルオートをキャンセルしてバーストだけにするスイッチがセレクターの上にあるようですが、もしかしたらこれがそうなのかも?しれません。接着が剥がれて外れるくらいですから、この電動ガンにはそんな機能ないですよ
 レシーバー右側。セレクターはアンビで、こちら側も可動して機能する。 ハンドガード後端の、バイポッド先端の後ろにある突起が、折りたたんだストックに刺さってロックします
 画像左、ボルトキャリア周辺。実銃のマニュアルを見てみると、ボルトハンドルの後ろのセレーションはボルトハンドルキャッチとある。 画像右、ボルトハンドルを引くとご想像通りホップアップダイヤルが出てくる。たまには小銭入れのスペースにでもなってたら面白いですかね 上の意味ありげな部分には、ピントが合っていないながらスイスの国章の刻印がある
 トリガーガードは可倒式、ミトンというと私は馴染みがないものの、厚手の手袋を付けていても射撃できるようにトリガーガードは倒して退けられるようになっている。実銃のマニュアルの画像では反対側に倒れていたが、画像のように右側にしか倒せない わかりにくいですが画像左上、アッパーレシーバー下端には、点溶接の痕が再現されています
 リアサイトの後ろには、本体では唯一の「SIG」の刻印。
 プラスチック製の弾倉、実銃では20連の大きさ。弾数とSIGの凸刻印がある。
 補助器具無しで弾倉を連結できるようになっているのが特徴ですが、プラスチック製なので破損の心配をしておくのがいいでしょう(実際、ひとつ欠けたので接着して直しました)。
 フォールディングストック。根元の半円が、折りたたみのロックボタンです 構えてみると、右手の位置が体に近い、このストックは短いように感じる。・・・ショットガンの撃ち過ぎか?
 画像左、ストックバットはラバーになっている。 画像右、ストックの回転する根元はプラスチック製で、ストックの大きさに対して小さいように見える。扱いによっては折れそうですね また、折りたたんだときにロックする部品は、ストックのクリップもハンドガードの突起もプラスチック製なので、折り畳んだり伸ばしたりを繰り返すと壊れる危険があるでしょう
 XM177と大きさ比較。ストックを折りたたんだ状態で、ストックを閉じたXMと同じくらい。長いですね …ハンドガード、ストック、グリップの色は紺色というかダークブルーかと勝手に思ってましたが、ガン○ムの敵機でありそうな濃い緑色です。ショートバージョンのSG552は黒のようです。
 東京マルイ製のハイマウントベース。スコープ破損等に備えてか、アイアンサイトでの照準もできるようになっている。スイスの国章の部分に引っかけ、後ろの突起をリアサイトの台座の穴に繋いで固定する。ドットサイトなど前後長のあるものを付ける際には、FA-MASかM16用のマウントベースに付いているレイルが必要。
本体もスコープも持っていなかったのに、1年くらい前に中古で手に入れました。…スコープは未だありませんが。 このハイマウントは東京マルイでは絶版のようですが、G&Gから発売されています(互換性は知りませんが)。
 うぽって!!登場銃でしぐとの関係の深いFNCと一緒に。期待されたのかは知りませんが、うちではこれはやらんといかんでしょう(笑) SG550は長い長いと思ってましたが、並べてみると意外にもFNCと同じくらい。 グリップが、FNCよりもグリップひとつ分くらい後ろにある。ストックが短いと感じたのはこのせいか
 バイポッド展開、さぁ伏射しましょう。
では実射について。壊れやすいといわれるバースト機構、古いもので中古品ながら、これは幸い動きます。 リアサイトが無いのでしっかり狙っていませんが、良い弾道です。ホップアップも合わせていないので少し浮き気味でしたが、18mをすんなりと飛びます。実銃と同じように、遠距離での命中精度がよさそうですね。バースト射撃もフルオートと違った感覚でおもしろいです。 ただ異常もあり、2発同時に出ます、1発は飛んで1発は3mくらい先にぽろっと零れ落ちます。依頼主はオーバーホールするつもりだそうなので、この不具合を何とかしてもらうとしましょう。 あまり動かしてさらに壊してもいけないので、100発くらいしか撃ってないのですが、実射は以上で終わり。
では総評。うぽって!!のしぐだとしても、スイッチを押すと弾が出る機械の電動ガン、と思ってましたが、これはなかなか面白いガンです。可倒式のナイトサイトとトリガーガード、フォールディングストック、バイポッド、アンビのセレクタなどなど面白いところの多い鉄砲です。 このガンにはフルオートでのばら撒きは似合わないでしょうね。遠射での優位を誇るライフルなので、スコープを付けてセミオートで狙撃するとさぞかし楽しいでしょう。 しかし・・・なぜ、こうも管理人のところにはリアサイトの無いガンばかりが来るのか!?TM-07とか、紹介してないですがLSのP220とか、いろいろショットガンとか(欠損じゃなくて元々無いですけど)。まぁ、フロントのビーズサイトしかないショットガンとか、サイトが何も無いCA870で慣れているので、当てられないでもない・・・かと思いますが(試してはいない)。サイトがあんなのが普通のショットガンはそれでよいのですが、小銃にサイトが無いのは、見た目が困ったことになりますからねぇ^^; スイスでの使用を想定した設計によるあれやこれやが、なかなかの面白みとなっているガンでした。
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