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XR8  SRC






 SRCの電動ガン、XR8という商品名ですが、H&KのXM8ですね。次世代突撃小銃ということで未来的なデザインになっています。中古で手に入れました。

 ※管理人はこの手の斬新さを狙った銃が好きではなく、またH&Kファンでもありません。そのため否定的な講評となっております、ご注意ください。
 読み返してみると否定的なことしか書いていませんが、所詮個人の感想です。好みの合わない人間もいる、という程度に捉えてご容赦頂ければ幸いに思います。





 実銃の話、次世代突撃小銃として、銃身やストック、レシーバー等をユニット化して組み替えできるようにした銃のようですね。こういう試みはH&Kらしいと言えるでしょう。この銃で米軍制式採用を狙っていたみたいですが、ダメだったようです。
 部品を交換して状況の変化に対応する、というのが肝のようですが、そういう使い方をする人が居なかったのでしょうか。場所によって用途は決まってくるでしょうから部品交換してまで一挺で対応する必要がないのかもしれません。それに戦闘中に組み替えたりはしてられないでしょうしね、10年くらい前のガ○ダムのように母艦から届けてもらったりはできませんし^^;
 未来的な外観ですがG36が基になっており、発射の機構はオーソドックスなガスピストンのようですね。射撃の精度はとても良いみたいです。

 映画では、トリプルXネクストレベルの冒頭で襲撃してきた部隊が持ってませんでしたっけ?うろ憶えですが。…あの映画はその冒頭までしか見てませんねぇ



 では各部を見て行きます。
 フラッシュハイダーは四つ又、他ではあまり見ない形をしている。
 インナーバレルがギリギリまで来ている

 



 ピンを抜いてハンドガードを開くとバッテリーを入れられる。上の菱形模様は、独自のレイルシステムのためのもの、らしい



 このハンドガードのヒンジが、破断しそうで心配になってくる
 アウターバレルには着剣ラグがあるが、使うことは無さそうに見える



 コッキングハンドル、左右どちらにも曲げられる、そして勝手に戻る。
 キャリングハンドル(でいいのか?)も樹脂製で、あまりここを掴んで持ち上げたりはしたくない



 非常用のピープ型のアイアンサイト。フロントはボタンを押すとスプリングの力で立ち上がる、使うか使わないかはともかくこの機能は面白い。



 G36と同じようなレシーバー、何だか素っ気ない
 レシーバー右側の排莢口の上には、Kal 5.56mmX45、SRC DEFENCE、MADE IN TAIWAN、との凸刻印がある。レシーバー左側の同じ位置では、マニュアルを読めとの刻印になっている。マガジンにも同じような刻印がある、他に刻印らしい刻印はない。
 商品名が「XR8」となっているだけあり、“H&K”とはどこにも書かれていない。

 セレクターは元になったG36と同じ形だが、ポジションの表記は違う。白と赤で塗られた凸刻印のSAFE、SEMI、AUTOの3つとなっており、H&Kお馴染みの弾丸マークではない。
 このグリップが他のH&K製品と似ているとは言えない、また使いやすさを考えたようにも見えない妙な形をしている。HK416ではUSP等の自動拳銃のグリップの形を模してあったが、この銃ではそういうこともない。



 リアサイトはスコープが付いている。…1.5倍とする媒体もあったが、覗いても大きくなったようには見えない。これではアイアンサイトのほうが狙い易い。
 後ろ側の赤矢印のところは回して開けられる、ボタン電池が入りそうだがそんな用事はない
 純正スコープを外すとレイルが出てくる、ここにドットサイト等を載せるのが正しい使い方か?



 ストックは赤矢印のボタンを押すと伸縮させられる。クリック感があり、伸縮はけっこう固い。そのため、縮めるときは、勢い余ってボタンを押している指を挟みはしないかと心配になる。SCARのような横回転の折り畳みはできない。
 ・・・伸縮できなくても、G36のような折り畳みのほうがよかったのでは?と思う



 では実射について。あんまり撃ってないので弾道についてはわかりません。全く撃ってないことはないですが、このスコープでは狙いにくく、弾がどこに行ってるのかわかりにくいですね。ハイマウントなど必要になるでしょうけど、他にスコープやドットサイトを用意したほうがいいでしょうね。
 けなしてばかりなので、良いところを少々。ストックの長さやグリップの角度のバランスが良いようで構えやすく、また専用スコープが高い位置にあって覗きやすいです(私にとっては)。もっとも、このスコープは覗いても仕方ないですが。またハンドガードは前後に長いので、添え手の場所に不自由しなさそうですね。あと、バットプレートが肩に当たる感触がしっかりしてます。
 ボディがプラスチックなのに重さも感じられます。…スコープがあるから、でないといいのですが。

 総評、私にとってはあまり面白くないガンでした。ほぼ全体がプラスチック製でその割に強度が心配な形状をしていたり、スコープが狙いをつけにくかったり、と実用面での不満もありましたが・・・なぜこんなデザインを?と思うところが多かったですね。多かったというかそんなところばかりでした。
 H&Kの長物は、G3からHK33、G41、MP5まで、トリガーグループやハンドガード、サイトなどが同じような形をしています。この銃ではそれらが大違いですねぇ。組み換えのコンセプトはH&Kらしいものの、「H&Kの血統」とでも言えそうなデザインが採られていないのが残念に思います。
 ・・・というのは実銃のXM8についての感想で、特にSRC製のトイガンとしては…XM8は過去にBoth Elephantから製品化されていたようですが、それよりは圧倒的に品質が良いみたいですね。タンカラーが塗装ではなくプラスチックの素の色だったり、スコープの下に最初からレイルが敷かれていたり、アイアンサイトが付いていたり、ハンドガードのバッテリースペースのフタの利便性など…このように良いところもありますね。BE製を先に触っていたなら、このSRC製XR8の評価も変わっていたかもしれませんね。

 ケチをつけてばかりでしたが、かえって過去のH&K突撃小銃のどこを自分が気に入っていたのか思い起こされたガンでした。
 …現在のH&KのフラッグシップモデルのHK416が、他メーカーの銃の改修型でありながらXM8よりもH&Kらしく見えるのは、元のH&Kらしいデザインに戻ってよかったと言うべきか、何とも皮肉というべきか。


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