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Vz61スコーピオン  東京マルイ






 東京マルイのエアコッキングガン、Vz61スコーピオンです。長物エアコッキングシリーズのなかでは最小ですね。命中精度が高く、シリーズ中では人気の高かったトイガンです。
 レビューの個体は10歳用です、適合する0.12g弾を持っていないため実射の話はありません。

 引き金を引いたままコッキングを繰り返すことで素早い連続発射ができるラピッドファイア機能が付いています。




 長物エアコキシリーズの常、右側はネジだらけです。
 では実銃の話。旧チェコスロヴァキアの銃器メーカーのCZE、セスカ・ズブロヨフカが作った短機関銃です。シリーズ中には他の口径のバージョンもありますが、代表格のVz61は.32ACP弾を使用します。弱めの弾を低反動にて連続発射するというコンセプトの銃ですね。スコーピオンの名前は折り畳みストックの形がサソリの尻尾に見えるからだそうです。足を狙って撃って敵が倒れたら頭を撃つ、というサソリの毒のような戦法を取るのにうってつけだとか何とか…。
 グリップの前の弾倉が、しっかりと固定されるように設計されているのだとかで、連続発射時には空いた手で掴んでフォアグリップとして使用できるそうです。 低反動の弾でフォアグリップも加われば、射撃時の安定性は高そうですね。
 現在の軍隊での制式採用例は知りませんが、北朝鮮の工作員がしばしば使うとか言われています。

 メディア作品での登場は…基本的に名無しのザコ敵ばっかりが使ってますね。
 映画「スノーピアサー」では卵の入った籠に隠匿されて敵に配布され、それを主人公だったかその仲間が奪って使用していました。スコーピオンの小ささを活かした演出でしたね。…距離のある位置から小銃で撃ってくる敵にこの銃で撃ち返すのはどうなのかと思いましたが。
 漫画では「スパイラル 推理の絆」で出てましたね、アニメ版ではどうなのか知りませんが。

 アニメではシリーズ第二期に当たる「ガンスリンガーガール IL TEATRINO」で五共和国派の爆弾屋さんのフランコがストック無しのものを使っていました。これがピノッキオ宅のテーブルに置いてあったせいでごたごたが起きるんですよねぇ。そして97トレンチガンを持って踏み込んだトリエラに向かって発砲されます。

 あと「ステラ女学院高等科C3部」では主人公の大和ゆらが使用しました。グリップに盆栽の模様が彫ってあって、「丁次郎」と名付けられていましたね。まぁアニメの売り上げとしては大爆死したみたいですが…主人公役の牧野由衣さんが歌やってたらあるいは!…といつまで経っても悔やまれます(笑)




 では方々を見てみます。
 インナーバレルはマズルの際まで来ている。“スコーピオン”の名の由来を考えると、ストックはこの状態では毒針の部分と言えるか。
 レシーバー先端に留めるバンドにスリングスイベルが付いているが、このバンドはプラスチックの艶そのままで、長物エアコキシリーズらしいと思ってしまう。




 フロントサイトは棒、リアサイトは可倒式で距離に応じて変更できる。フロントサイトガードがストックのロックを兼ねているが、ここはプラスチック製なので、壊れそうで恐い。
 エアコッキングガンのため、コッキングハンドルは掴みやすいように大型化されている。ラピッドファイア機能があるため、引き金を引いたままこのハンドルのコッキング操作を繰り返すと、トリガーをいちいち引き直さなくても発射を続けることができる。…この機能を使うと壊れやすくなるらしいと聞いたこともあるが、本当はどうだか知らない。




 左から。トリガーガードはプラスチック製だが、中央の膨らみのおかげでそこそこプレス加工の金属らしい造形をしている。
 セレクターレバーは中央の0が安全、前の20がフルオート、後ろの1がセミオートとなっている…が、エアコッキングガンなので20でも1でもマニュアルコッキングでの発射となる。
 グリップは茶色のプラスチック製。スリングスイベルの前にあるのは発射速度を変更できるレートリデューサーである、こんなものがあれば尚更、フルオート射撃時の安定性は高そうに思われる。…当然エアコキには無関係ではあるが(笑)




 フロントサイトガード兼用のロックを外してからワイヤーストックを展開する。根元にはスプリングが挿んであるがあまり効いておらず、また両脇のフレームから延長された留め具の部分も内側が摩耗しているため、ストック根元はあまりロック機能は働いていない。
 ストックを展開しても逆さにすると自重でゆっくりと畳まれてしまうため、新品の摩耗には注意されたし、また中古品には注意されたし。
 …こういう場合の「注意」とは具体的に何なのかと思うことがあるが、今回に限って言うと、あまり動かさないとでも言えようか(それではトイガンの存在意義が無いが)。




 ストック展開、長さも幅もないのであまりアテにならない。
 肩まで届かず狙撃には向かないので、最初からフルオート射撃時の補助用として設計されていると思われる。低反動な弾による安定的な連射を特徴とする本銃には打ってつけと言えるだろう。




 マガジンはこの長物シリーズの他の例に漏れず、たくさん弾を入れるカラクリがある。マガジン内部で弾が二列に分かれて入るようになっている。
 赤矢印のツマミをロックされるまで下げてから、水色矢印の突起を押しながらBB弾を入れる。そして銃本体に装填して発射し、一列目の弾が無くなったらマガジンの底のオレンジ矢印のボタンを押して二列目の弾を装填する。

 このシステムはすごいと思えるかもしれないが、スコーピオンのマガジンは壊れやすいとしばしば言われるので、入る弾数が少なくなったとしてももっと単純で壊れにくい構造にしてほしかったと思う。




 ガバメントと長さ比較。スコーピオンがストックやフォアグリップ代わりの弾倉があって.32口径の弾を使うことを考えると、同じような大きさで補助器具の無いガバメントが.45口径だというのは大丈夫なのかと思えてくる。




 実射について。10歳用に適するのは0.12g弾ですが手持ちがないので、命中精度についてはわかりません。
 よく当たるというのが専らの評判ですね。そもそもマルイのエアコキはよく当たるものが多いですが、そのなかでも特別よく当たるのかも?しれません。…私は確かめてはいませんが。


 総評、長物エアコキではなかなか面白いガンだと思いますね。案外表面仕上げに気を遣っているようですし、ストック展開のギミックがあって更にはよく当たります(らしいです)。
 コッキングハンドルが大きくなっていますが、まぁ我慢できる範囲でしょう。あれくらいの大きさがないとコッキングできませんし。
 ラピッドファイア機能は当たりにくくなるかもしれませんが、サブマシンガンらしく疑似的な連射を味わえるということでトイガンとしての面白さには役立っていると言えるでしょう。
 長物ながらコンパクトで、触る面白さもありよく当たるトイガンです、人気があるのもわかりますね。


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